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【まとめ】暗号資産のステーキングの始め方

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2017年4月22日土曜日

自社株買いの問題点 配当との比較とメリットとデメリット



目次
  • 自社株買いとは
  • 配当と異なり事前に正確な情報がわからない
  • 配当と異なり自社株買いがコンスタントに行われるかわからない
  • 割高な株価水準で自社株買いをする可能性がある
  • その他のメリット(配当との比較なし)
  • その他のデメリット(配当との比較なし)
  • まとめ


自社株買いとは

「自社株買い」とは、自己株式取得のことで、株式市場から自らの資金を使って株を買い戻すことです。
自己株式取得の一つで、株式市場から過去に発行した株式を自らの資金を使って直接買い戻すことを指す。株式会社が、株主への利益還元やストックオプション(従業員持ち株制度)等に利用するために行う。
なお、自社株を買い入れて消却することで、利益の絶対額が変わらなくても一株当たりの資産価値やROE(自己資本利益率)が向上する。買い戻した自社株を再放出することなく、自社株買いの効果を利益指標に反映する国内企業が増加していることから、2015年1月から、日経平均株価などを算出する日本経済新聞も「自社株を除いた発行済み株式数ベース」で予想1株利益を算出する方式を採用した。
野村證券株式会社のHPより引用

一般的には、株主への利益還元として行われることが多いです。基本的には一株当たりの純利益が上昇するため投資家のメリットになります。

理論上は、自社株買いは配当と同じような影響があります。実際は、配当に税金がかかるので自社株買いの方が有利だと言う意見もあり、プラスに評価されています。

ただ、実は配当と異なる問題やデメリットが色々とあります。今回の投稿では「配当」との違いに焦点を当てて記事を書きます。

なぜかというと、ファイナンス的な違いは個人投資家にあまり関係がありません。個人投資家に直接関係が大きいのは「配当」との違いや、配当と比較したさいのメリットとデメリットになります。ファイナンス的な話(M&Aで利用できる)などは、零細個人投資家にコントレールできる範疇を超えているので、あまり考えても意味がないですね。

一応、配当との違い以外にもファイナンス的には自社株買いには色々な特徴がありますので、最後に簡単にまとめておきます。

ちなみに、結論を先に書いておくと「自社株買いは、税金を考慮すると配当よりも有利というメリットがありますが、投資家が予想しにくい点が多いというデメリットもあります。」ということになります。

時間がない人は、上記の結論だけで、配当との違いがわかれば問題ないでしょう。


配当と異なり事前に正確な情報がわからない

  • 配当と異なり事前に正確な情報がわからない
配当の場合は、配当の支払い日が事前に発表されますし、過去の配当の推移を見れば大体の配当の水準が推測できます。また、企業と投資家の間で大体のコンセンサスは取れています。突然大きな減配をするリスクはあまりありません。

前年の配当をみて、来期はいくら位の配当があるか想像できます。
企業は減配するのを嫌うのでしっかりとした配当の支払いがある企業であればかなりの確率で正確な予想がたてられます。

投資家からすれば、事前に予想が可能であり、その点が配当の大きなメリットです。

逆に、自社株買いについては、そこまで正確な情報はわかりませんし、過年度から比較して規模を予想することも配当に比べると難しいです。

この点は、自社株買いのデメリットになります。

配当と異なり自社株買いがコンスタントに行われるかわからない

  • 配当と異なり自社株買いがコンスタントに行われるかは不明
配当と異なり自社株買いがコンスタントに行われるかは不明だというデメリットがあります。
こちらも事前に規模やスケジュールが予想できないので、投資家としてはデメリットになります。

一般的な傾向としては、会社は利益が出ていて業績が良いと自社株買いを行い、余裕が少ないと自社株買いを控える傾向があります。

要するに、「余裕があれば自社株買いをするよ」ということになります。このようなスタンスの自社株買いだと、投資家は事前にスケジュールに織り込むことが難しいです。

割高な株価水準で自社株買いをする可能性がある

  • 割高な株価水準で自社株買いをする可能性が高いある
企業は、利益が出ているときに自社株買いを行い、利益が減ってくると自社株買いを控える傾向があります。
そして、利益が出ているときは株価も割高になりやすいので、結果として割高な株価水準で自社株買いをしてしまう傾向があります。


その他のメリット(配当との比較なし)

  • 会社が自社の株式を買い付けた後に消却をすることで、発行済み株式数を減少させ株主資本を圧縮することにより、一株当たり利益や株主資本利益率が改善される
  • 会社が自社の株式を買い付けた後に消却しないで自社の株式比率を高めることにより、経営の独立性確保・意思決定の迅速化・M&Aの防御をすることができる
  • M&Aを仕掛ける際に、自社株を利用した株式交換が可能である


その他のデメリット(配当との比較なし)

自社株買いにより、現金が減少すること
消却した場合、消却額の資産および同額の自己資本が減少するためバランスシートが圧縮されてしまい、企業の資産が減少する


まとめ

自社株買いは、税金を考慮すると配当よりも有利というメリットがありますが、投資家が予想しにくい点が多いというデメリットもあります。

高配当かつ、コンスタントに市場から割安と評価されているタイミングで自社株買いをしてくれる企業が一番でしょうが、なかなかそういう会社ばかりではありません。
そんなに、できた企業はまれだと思います。コンスタントに投資家にコミットしなければならない配当はできるだけ低く抑えておいて、業績が良い時に自社株買いをするとい企業が普通だと思います。

個人的には自社株買いをしている会社はプラスに評価をしていますが、投資家としては配当として現金を貰った方が、投資の自由度が増すので便利だとも思っています。

どちらもメリット・デメリットがあるといったところでしょうか。

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